自己判断は危険です
2017年09月16日
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不妊鍼灸
「生理がダラダラと数カ月続いているので、鍼で止められませんか。」
40台未婚栄養状態良好な女性です。仕事と家庭生活でストレスフルな毎日が続いているそうです。
基礎体温の情報は持っていないため不明です。
下腹部痛も伴っている。
無排卵性の破綻出血が続いていると予測しました。基礎体温は一層性だったはずです。
卵巣由来のエストロゲンはある程度あるが、プロゲストロンが分泌されないため破綻出血となっている病態です。
①私の見立て通りならば鍼灸治療で症状がよくなることは期待できるが、1カ月以上の治療が必要であること。
②痛みや出血で生活に支障が出ているのならば、早期に解決した方が良いのでないか。
③年齢的にはまだ恐れは少ないが、子宮体部の腫瘍を鑑別した方が安心である。
結論的には、一度婦人科を受診することを進めました。
鍼灸治療を望むならその後でも良いのからと。
受診後の報告では、
無排卵性の出血と診断され、一度しっかり生理を起こしてリセットするためにプラノバール(ホルモン製剤)10日分処方れたそうです。
それでも、彼女は「薬の副作用(吐き気など)が嫌だから、飲みたくない。鍼灸で何とかならないか。」と言います。
私は上記の①②の理由、更に家庭生活が忙しくて定期的に鍼灸治療の通院が困難であろうと考え、
処方薬を飲むことを勧めて、彼女も納得してくれました。
もちろん鍼灸治療を併用することは歓迎すると付け加えて。
今回は、彼女は直ぐに相談できる環境であったのは幸運でした。
一般の女性たちの中には、症状で困りながら相談できずに苦しんでいる方も少なくないと思います。
自己判断で治療を遅らせないでください。
気になることあれば、受診すべきですよ。
もちろんSSKCでもご相談にのります

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