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タバコの煙の胎児への影響

2018年01月29日 | 不妊鍼灸

妊婦シルエット
昨日に続いて喫煙の妊娠への影響を書きます。

受動喫煙は社会でも問題視され、最近は公共の場での分煙も進んできました。

Pregnancy outcome and cord blood cotinine level: A cross-sectional comparative study between secondhand smokers and non-secondhand smokers
Abdullah, B. et al.
European Journal of Obstetrics and Gynecology and Reproductive Biology , Volume 214 , 86 - 90

この論文では、受動喫煙者と非喫煙者の胎児への影響と臍帯血コチニン濃度を比較しています。
受動喫煙者群は非喫煙群に比べて、乳児重、頭囲、長さおよび胎盤重量が低くまた、著しく高い臍帯血コチニン濃度を報告しています。(有意な負の相関を示した。)

受動喫煙において、胎児の発達に悪影響があるという報告です。妊娠中は自分が禁煙するだけでなく受動喫煙にも気を付けた方が良いでしょうね。

Early pregnancy intrauterine fetal exposure to maternal smoking and impact on fetal telomere length
Mirzakhani, Hooman et al.
European Journal of Obstetrics and Gynecology and Reproductive Biology , Volume 218 , 27 - 32

さらに、妊娠初期の胎盤コチニンレベルによって子宮内胎児曝露が、タバコ喫煙に曝露されていない胎児と比較して、相対にテロメア長

が短くなるという報告です。

妊娠初期にタバコの成分(ニコチンと同様のコチニンといわれるもの)が、出産後の人生にまで影響するという報告です。

テロメアは、命の回数券とも言われ、細胞分裂するたびに使われて少なくなって最後には分裂できなくなると言われます。

そこから寿命や老化やその他の疾患の発病にもかかわっているとされています。

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