お2人が胚移植に臨みます

この一週間で、当院で不妊鍼灸を受けて採卵をしたお2人の胚移植です。
お1人は自然周期移植、もう一人はホルモン補充周期移植です。
自然周期移植は
長所
・自然に近い方法なので、より生理的である
・使う薬剤が比較的少ない
短所
・通院の回数が多い(移植までに4回程度)
・移植日が都合に合わせて決定できない
・ホルモン値が悪い場合キャンセルとなる可能性がある
ホルモン補充周期移植は、
長所
・通院回数が少なくてよい(移植までに最低1回)
・スケジュールの調整がしやすい
短所
・ホルモン補充期間が長い(9週6日まで)
・まれにホルモン補充周期では着床し難い症例がある
など一長一短があるとされています。
年齢、不妊治療歴、カップルの都合などを考慮した上で、移植法が選択されるのが本来のありかたでしょう。
しかし実際には、医療機関の方針でホルモン補充周期移植を選択する場合、または逆の場合がみられます。
ほとんどの場合患者さんご本人は、担当医の指示に従って移植法を決めているようです。
いつも強調していますが、不妊治療はご本人が主役です。
治療法を含め、移植法などを提案された時、なぜその方法を選択したのか説明を求める姿勢も重要だと考えています。
親切な医師ならば丁寧に説明してくれるはず。
今回SSKC通院のお二人の場合も、移植法についての選択理由は理解していませんでした。
よくあることですが担当医に聞きづらい事を私に質問します。
私は、今までの経緯や、できるだけ患者さんが安心できるように肯定的に説明をしています。
まるで担当医の補佐役ですね。
患者さんと医師や看護師、カウンセラーのコミュニケーションが更によくなることを願っています。
今回移植に臨まれるお二人の幸運を祈ります。
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