出生前診断の技術は進歩してきたけどその活用法が大切です

聖隷浜松病院 周産期勉強会にWEB参加しました。
NIPTという最新の遺伝学的な出生前診断とエコー画像診断についてでした。
SSKCの不妊鍼灸の通院者は、出産までケアを望まれる方も多いので周産期での最新情報には興味があります。
NIPTは母体の血液で妊娠10週以降という早期に染色体異常などを発見できる検査法として広まっています。
NIPTというワードでネット検索すると、検査を宣伝している機関がたくさん出てきます。
スクリーニング検査としては素晴らしい技術だと思いますが、医療ビジネスにとっても美味しい技術のようです。
今日のセミナーでは、生殖医療に無関係な美容クリニックでも扱っていいるところも出てきているそうです。
ここで課題は、そもそも出生前診断の意義は何か?ということだと思います。
講師のFMC東京クリニックの中村院長は、治療可能な疾患の早期発見が可能になることを意義として強調されており、
なるほどその道があったのか、目からうろこが落ちる発見がありました。
しかし、治療不可能な異常が見つかったときどうするのか?
出生前検査というと我々一般人には、ダウン症に代表される染色体異常が見つかって中絶するのか悩むという状況を連想します。
そんな状況の時、医療側のできることは正確で有意義な情報の提供を伴う「寄り添い」だと考えます。
その点では、生殖医療に無関係な医療機関での検査は、結果が出てから正しい方向に導くことができるのか疑問を感じます。
不妊鍼灸を行う鍼灸師としても、鍼を上手く打てるという技術屋とか素人に毛の生えた程度の知識で患者を路頭に迷わせることのないよ
うに、正しい医学知識と医療情報を習得し続けないといけませんね。
FMC東京クリニックのHPはこちら。興味のある方はどうぞ。
ナラティブにも寄り添える、情熱を持った医療関係者によって生殖医療は支えられています。
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