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人工授精や胚移植後は安静にすべきか?

2017年11月03日 | 不妊鍼灸

赤ちゃんとクマぬいぐるみ画像

今日、SSKC不妊鍼灸に通う女性が、市内病院で凍結胚移植を受けました。

上手く子宮に着床してくれることを祈っています。

さて、ときどき移植を控えた患者さん達から質問を受けたことがあるのですが、

「移植した後は安静にした方がいい気がするのだけど?」

今日は、これについて考えてみましょう。

人工授精(IUIまたはAIH)直後の安静に関する論文が、

human reproductionという権威ある専門誌からでています。
 「Immobilization or mobilization after IUI: an RCT」
 Published: 13 October 2017  Article history

498組のカップルのIUI処置後のうち244人が仰臥位安静15分および直後に活動するグループ254人について比較しました。

そのうち安静グループ236人と活動グループ245人を比較したところ、

統計的には流産率には有意な差が見られませんでした。


胚移植(IVF-RT)に関しては、
「Bed rest after embryo transfer negatively affects in vitro fertilization: a randomized controlled clinical trial.」
という論文がヨーロッパで出ています。

胚移植直後10分間の安静と直後活動群で比較しました。

こちらではET後の安静がむしろ流産率を高めるとされています。

原因は不明ですが、やもともと子宮は前屈しているので仰向け姿勢になっていると

子宮が垂直になった状態ります。逆に立位では水平になります。これが影響しているのではとか、

ベッドに安静を強いられるというストレスが関係するのではと

解釈する医師もいます。

いずれにせよ、

IUIでもIVF-ETでも、直後から歩くなど活動しても問題がないというのが結論です。

現在でも安静を指示する医師もいるみたいですが、根拠がないという事になります。

医師には「安静にする必要なし。」と言われても患者さんは良く分からないので、

なんとなく動くことに不安を感じていることも多いでしょう。

日常の活動はOKだと理解して、安心して歩きだしましょう。











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