JISRAM公開講座が開催されます
2018年01月17日
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不妊鍼灸

私が所属する、JISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関)のセミナーが開かれます。
日本不妊鍼灸ネットワークから昨年名称変更されたJISRAMです。
日本の不妊鍼灸治療を科学的に検証する会員が集まる唯一の組織です。
生殖医療専門の医師からも認知され始めました。
さて、JISRAMの中で私は、
プロジェクト学習として、今年は「チームエストロゲン」に身を置いています。
今は、エストロゲン依存性疾患の一つである、子宮内膜症の病態変化について研究中です。
私は、特に子宮内膜症の「痛み」についてプロスタグランジンやブラディキニンなどの仲介物質を中心に
研究しています。
情報は少しづつご紹介していきます。
エストロゲンは、卵胞ホルモンとも言われ、ご存知の通り女性ホルモンの代表というべきものです。
以前私のブログでも、「エストロゲンのお勉強」シリーズでその生理作用をご紹介しました。
子宮内膜症は、多くの場合その症状から、診断(臨床診断)がされており、
腹腔鏡などによる確定診断がされることが少ないです。
発生原因は仮説の段階、病態変化についてもまだ完全に解明されていません。
そのため治療法についても、効果の確立されたものがありません。
エストロゲン依存性疾患というだけに、体内の「エストロゲン」が減少すれば子宮内膜症は落ち着くのですが、
女性ホルモンとして、様々な役割を果たすエストロゲンが減少すると、他の症状が問題となります。
私の知り合いの女性にも、50代になって著しい高血圧症となり、内科で降圧剤を処方されましたが、効果があまり出ないため、
婦人科受診勧め、ホルモン補充を行ったところ、高血圧症状が急激に改善をしたケースがあります。
妊活中の女性で子宮内膜症と診断された方については、問題は更に複雑です。
卵胞の成長のために必要なエストロゲンが、子宮内膜症の病態を悪化させる恐れもあるからです。
不妊鍼灸治療も少なからず、エストロゲンに対する影響を与えていると考え方もあります。
チームエストロゲンの他のメンバーが不妊鍼灸の育卵と子宮内膜症の関係を調査することになっています。
新しい情報があれば、改めてご紹介します.
SSKC不妊鍼灸HP
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