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不妊鍼灸を何時始める?

2018年09月02日 | 不妊鍼灸

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不妊鍼灸を希望されて、来院される方のお話を聴いていると、
ご自身の目的と開始タイミングが一致している方がいる一方で、
不妊鍼灸も気にはなっていたけど、なかなか一歩が踏み出せなかった方がいらっしゃいます。

「本当はいつ始めたら良いのか分からない。」

「もっと早く始めれば良かった。」

今回は、不妊鍼灸の開始時期について考えてみましょう。

先ずは不妊治療のステージ別に整理してみます。

ステージ1
妊活を始めたが妊娠できていない。
「どこかに原因があるのかな。不妊治療をやった方がいいのかしら?」

ステージ2
一般不妊治療を行っている婦人科でタイミング法を指導されているが、上手くいかない。
「人工授精を考えようかしら?」

ステージ3
人工授精を数回やったけど上手くいかない。体外受精(IVF)専門病院に転医することになった。
「お金がかかるし、なんか大事になってしまったし、上手くいくかしら?」

ステージ4
生殖専門医で体外受精(IVF)または顕微授精(ICSI)を始めたけど、思うように採卵ができない。
授精しない。受精卵が育たない。
「なんで質のよい卵子が育ってくれないの?」

ステージ5
採卵は上手くいくのに受精卵が着床してくれない。着床しても初期に流産してしまう。
「せっかく卵子が採れて、受精してくれたのにショック!どうしたらいいの?」

【ステージ1の貴女へのアドバイス】
もし妊活開始後1年になるのなら、ぜひ病院を受診してください。
不妊治療をするしないは別として、
血液検査を始めスクリーニング検査で、今後の妊活の指針となることが期待できます。

不妊鍼灸を開始するのは、病院でのスクリーニングを受けてからでいいでしょう。
性ホルモン値やAMHに問題があれば不妊鍼灸も考えてください。

【ステージ2の貴女へのアドバイス】
年齢が20代であれば、検査に問題がなければ、タイミング法を数回試して上手くいかなかったら、
不妊鍼灸も考えてください。
年齢が35歳以上なら卵子の老化が必ずあります。
不妊治療を必要とする場合がほとんどです。タイミング法と不妊鍼灸を併用してみてください。
夫の仕事、生活のストレスが重なる時期です。
生殖医療に詳しい鍼灸師は力強い味方になれるはずです。

【ステージ3の貴女へのアドバイス】
排卵・卵管・抗体反応に異常があれば、人工授精は上手く行ない恐れがあります。
臨床検査の結果に沿って人工授精を続けるのか、体外受精にステップアップするのか考える必要があります。
人工授精を継続するのなら、不妊鍼灸も有効です。
体外受精は費用がとてもかかります。
年齢が若ければ体外受精にステップアップするのなら、不妊鍼灸はそれから考えても良いかもしれません。
35歳以上なら、早期の妊娠を目指して直ぐにでも、不妊鍼灸を開始してください。

【ステージ4の貴女へのアドバイス】
体外受精(IVF)より先は
①先ず数個の採卵ができるとこ。
②授精が上手くいくこと。
③受精卵が必要な時期まで成長するとこ。
④移植(着床)が成功すこと。
⑤臨床妊娠成立。
越えなければならない壁が立ちはだかっています。

ステージ4では、①~③が上手くいかない状態です。
ほぼ卵巣機能の異常で質の良い卵子が採卵できないのが原因です。
迷わず、不妊鍼灸治療の併用をお勧めします。
卵巣機能の改善が目的となります。

【ステージ5の貴女へのアドバイス】
④~⑤
移植が上手くいかない時には、不妊鍼灸で着床治療を行えます。
着床治療では子宮の血流改善や過剰な免疫反応の抑制を行います。

早期流産では、ほとんどが胎児側の染色体異常に原因があると言われています。
源をたどれば卵子の質にも関係しますが、今のところ鍼灸治療により効果があるのかは不明です。

不妊鍼灸の関するご相談を受け付けています。
気になっていたら、お気軽にご相談ください。




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