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胚盤胞移植後の子宮外妊娠

寝そべる女性
先月凍結胚盤胞の移植を行った患者さんからメールが入りました。

今日の受診で子宮外妊娠と診断され手術のために急遽入院となったそうです。

一度流産を経験した後に、当院の不妊鍼灸開始して、凍結胚を蓄えて初めての移植の挑戦でした。

何に対しても怖がり屋さんの彼女を励まし続けて来ました。

hCGが上昇し始めて、喜んでいた矢先の出来事です。


想定外の事態に私はショックを受けましたが、ご本人の辛さは測り知れません。

子宮外妊娠は、全妊娠中の約1%程の確率で発生するとされています。

高度生殖補助医療(ART)では、自然妊娠群よりも高い(5%)とされています。

しかし胚盤胞移植により子宮外妊娠の確率は低下すると考えられています。

「初期胚移植に比べて,胚盤胞移植では移植から着床までの期間が短いこと,
また子宮の収縮が胚盤胞移植時期に少ないことから,
移植胚が卵管へ輸送される可能性が低い胚盤胞移植は子宮外妊娠予防に有利とされています。」
Journal of Mammalian Ova Resea ... / 22 巻 (2005) 2 号
ARTにおける子宮外妊娠の発生と胚盤胞移植
桑原 章, 檜尾 健二, 山野 修司, 苛原 稔

胚盤胞移植をしても、確率を0にはできないのです。

厳しい現実を体験しました。

彼女には、今後もサポートしていくこと、手術の無事を祈ることを伝えました。






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