タイミング法をしている時少し排卵日の予測に気を付けて

タイミング法を試みている患者さんのお話です。
ある婦人科に通院しながらタイミング法を試みてきましたが、実績が出ないので、そろそろ人工授精へのステップアップを考えて、
不妊専門クリニックに転医し、同じタイミングでSSKCの不妊鍼灸治療に通い始めました。
まだSSKCに通院し始めて1か月に満たない方です。
質の良い卵胞を育てるための育卵プログラムとしては、まだ始めたばかりですから卵巣への鍼灸治療効果は、
出ていない段階といえます。
数日前にそろそろ排卵日が近くなってきたと聞き、タイミングを取る上でのアドバイスをしました。
①排卵日に関係なく性交渉回数が多い方が、妊娠率は高いデータがあること。
②排卵日にピンポイントに性交渉するより、2~3日前から回数を増やす努力をする方がよいこと。
③自然周期の場合クリニックで伝えられた排卵予想日よりも早めに準備してほしいこと。
この辺の情報は妊活中の方は既知の事かも知れません。
問題は、排卵日が予測通りに来るのか、ズレて来るのか。
普段から性交渉回数の多いカップルならば問題はありませんが、ピンポイントでタイミングを狙うカップルには少し気になりますよね。
今日の患者さんは、もしやと感じて予定を少し前倒しにして受診したら、既に排卵後だったということでした。
私からのアドバイスもあり、タイミングは問題なく取れたそうです。
早すぎる排卵には、卵巣機能低下で十分に卵胞が育つ前の排卵というケースもありますが、
彼女の場合、排卵日のズレは大きくないこと、年齢的にも血液検査からも卵巣機能に問題をなさそうです。
今日からは、着床プログラムに鍼灸治療が変わりました。
排卵された卵子の質にはSSKCの不妊鍼灸はまだ介入できていない段階ですが、着床を助けるためのプログラムは
育卵に比べて短期の効果を狙うことができます。
自然周期でタイミング法や人工授精を試みているカップルは、医師任せばかりでなく、排卵日に注意しましょう。
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