COVID-19 に関する医療専門家の最新情報をお知らせします。

2021 年 1 月 4 日に
日本医学会連合から「COVID-19 expert opinion 第 2 版」が出されました。
まさに最新の情報です。 専門家向けの情報ですが、各分野の専門家の意見のを知ることもためになります。
新型コロナウィルスに関する情報や、取り巻く社会状況は日々変わっていきます。
まだ、研究中のものが多く、断定的な意見のまとまりがない状況です。
TVの情報番組内でも様々な意見・考え方が報じれています。
政府の場当たり的対応やそれに翻弄される社会。早く終息を迎えてほしいものです。
医療の世界では、ガイドラインというものが、専門分野の各学会から発表されています。
医師や医療者はそのガイドラインに基づいて、日々の診療に当たるのが原則と言われています。
ただしすべての分野にガイドラインが作られているわけでなく、各医療機関が試行錯誤しながら最善を尽くしている場合もあります。
不妊治療の分野でも、ガイドラインはまだ無く、医療機関や医師により方針が大きく異なる場合が見られます。(これについては今日は触れません)
さて、26ページ目に産婦人科に関する、専門家の意見がまとめられいます。
一読の価値がありますよ。ちょっとだけ要点を引き抜くと
①わが国では妊婦が非妊婦に比べて著しく重症化するとか、生命予後が不良とする報告はないが、CDC は妊婦を重症化ハイリスク者
としている。(CDC:米国疾病予防管理センター)
日本国内と米国では、妊婦に対するリスクの捉え方に違いがあります。
②妊婦における重症化は、横隔膜挙上による肺の圧迫と循環血漿量の増大と血液凝固亢進であり、巷間に信じられる「免疫力の低下」
ではない。
世間に流れる根拠の無いウワサを信じないようにしましょう。
③ファビビラビル(アビガン)は催奇形性があるため、妊婦禁忌である。服用終了後も毒性があるため、生殖医療を受けている患者さん
のみならず、生殖年齢にある男女とも服用終了後 2 週間は禁欲を要する。
治療薬やワクチンなどの生殖機能への影響がどのようにあるのか、気になるところです。
興味のある方は、全文を読んでください。
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