妊娠を希望されるカップルは妊活の手始めに風疹の抗体検査を受けておきましょう。

風疹(ふうしん)は一度は耳にしたことのある病名ですね。
風疹ウイルスに感染することにより発症、拡がる感染症です。
これから妊活を希望されるカップルは、このウイルスには注意が必要です。
注意すべき、先天性風疹症候群とは?
妊娠の早期の母親が風しんに感染すると、風疹ウイルスが血液の流れに乗り、胎盤を通過して胎児に感染し、胎児の死産、流産、早産、先天奇形等の異常を起こす可能性があります。
妊娠12週未満での感染では、85%で何らかの影響を受けますが、妊娠20週以降の感染であれば、児の先天奇形はまれです。
障害の内容としては、目が不自由になったり、耳が不自由になったり、心臓の奇形や精神発達面での障害を伴うことがあります。
妊娠中にはかかりたくない病気なのです。
不妊治療を希望されて専門医を受診すると、多くの場合風疹の抗体検査を行います。
風疹ウイルスに対する抗体を十分に持っているのかを知るためです。
厚生労働省も、妊娠を希望される方には抗体検査を受けておくことを勧めています。
ちなみに浜松市では無料で検査が受けられます。 詳しくはコチラをお読みください。
抗体を十分に持っていれば問題ないですが、不十分な場合はワクチン接種を受けておくことを勧められます。
しかしワクチン接種をしてから2ヶ月ほどは妊娠を避けた方がよいため、せっかくの大切な時間をロスすることになります。
実は先日SSKCから生殖専門医に紹介した患者さんが、抗体検査で引っかかってしまいました。
大切な時間のロスを防ぐためにも、妊活に入る前に事前に抗体検査を受けておくとよいでしょう。
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