不妊鍼灸とは言うものの鍼が苦手な場合はどうしたらよいでしょうか?

しばらく来院されていない不妊鍼灸の患者様と連絡をとったところ、鍼刺激を負担に感じるので鍼灸は中断したいとの申し出がありました。
患者様が刺激に対して負担に感じていることを、察してあげられなかった自分に治療者として未熟さを反省する経験でした。
彼女は不妊鍼灸の必要性を感じながら中断を決断するに至るまで、葛藤があったろうと思います。
不妊治療では心身ともに負担の大きいものですが、それを少しでも小さくしてあげることも目標の一つとして考える私としては、
彼女の心に負担をかけてしまった事は大いに反省すべきことなのです。
私が紹介してあった生殖専門クリニックへの通院は継続されるそうなので、担当医に不妊鍼灸中断の報告とともに、彼女のことをお願いしておきました。
鍼刺激が苦手と訴える不妊鍼灸の患者さんがときどきいらっしゃいます。
その場合は、以下のような対応となります。

鍼が全くダメという場合は、写真にあるスーパーライザーでのレーザー治療と熱の弱い間接灸を使った治療を行います。
先日のレーザーリプロダクション学会では、レーザー光の生殖医療への応用を研究発表されました。
従来の不妊専門クリニックで従来の不妊治療に加えて、レーザー治療を併用して効果を上げていることが報告されています。
SSKCでも人数は少ないものの、まったく鍼治療を使わずに、反復性着床障害の患者様に対して前述のレーザー治療と間接灸との併用
で出産した経験があります。
やはり生殖専門医と近い使用方法と、鍼灸師としての応用でした。
今回、中断してしまった患者様にも、早くからこの治療法の選択肢を提案できていたらと反省しきりです。
彼女が無事に赤ちゃんを授かることを祈って止みません。
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