不妊治療いつ始める?今でしょう!(古いか・・)

いよいよ4月から不妊診療の保険適応が開始されます。 厚労省不妊治療リーフレット
前菅総理の鶴の一声から始まった準備も大詰めです。
不妊治療の保険は43歳未満の方に適応されるという制限付きであるのは広く周知されていると思います。
43歳以上でも妊活に取り組んでいる方も多いので、不公平感を感じているでしょう。制度の現実は厳しいですね。
保険適応切り替えにともなう助成金などの適応など経過措置も用意されています。
審議継続のものある様子です。ご自身でもよく調べる必要がありますね。
さて、今回の不妊治療の保険適応制度から私が感じる特徴をお話しします。
以前にも述べたように全国の医療機関で行えるような標準化された治療が対象となることが原則ですが、
各医療機関が工夫して独自の方法を開発してきた事実があります。
その中で先進医療と位置付けられるものは、保険と自由診療の併用が特別に認められますね。
完全に保険適応内で、不妊治療を受けようと考えた場合すべてが3割負担で済むので万事OK?

いままで様々な不妊治療を試みてきたにも関わらず上手く行っていない方には、事はそんなに簡単には行かないと感じるはずです。
タイミング法や人工授精の段階で妊娠できる条件の揃った方には、保険適応は費用面でとても助かります。
体外受精の段階でも1~2回のトライで妊娠できる方にも、保険適応内で済めばラッキーです。
以上のような条件に該当するのはどんな方でしょうか?
先ずは、なんといっても若いうち20代~30代早期に不妊治療を開始される方が考えられます。
しかし晩婚化の進む現代の日本社会ではこの条件に該当する方が多くないかも知れません。
一般的に35歳を過ぎると妊娠率が大きく下がり始め、せっかく妊娠しても流産率が上がり始めます。
20代から妊娠出産のことをライフサイクルから考える必要を感じています。
次に保険適応が役立つ条件に該当する方はと言いますと、これは私の考え方ですが、少し高齢でも不妊治療歴の浅い方でしょう。
過去の不妊治療で薬剤の影響をあまり受けていない方です。
特に体外受精では、採卵の為に卵巣刺激の目的で様々な薬品が投与されることが多く、その副作用として卵巣機能を低下させていく事実があります。
いくら保険適応で負担が少なくなっても妊娠・出産に至らなければ何度も治療を繰り返すことになります。
話が重くなりました。
不妊鍼灸の効果においても同じようなことが考えられます。
妊娠・出産を考えている方。 妊活・不妊治療を始めるのは今でしょう!
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