自然治癒力を高めて内面から美しさを磨く

不妊患者さんと共に考える不妊鍼灸師としての最近の雑感です。

ハート形雲
いつの間にか9月に入り、時々秋の風を感じます。

先日のアクトタワークリニック松浦院長との定例カンファレンスでは、着床を話題としました。

不妊治療の保険適応開始以来、若い年齢層のカップルも不妊治療に取り組む傾向が見られます。

何度も説明してきましたが、年齢が若いほど標準的な治療でも妊娠が期待できますし、結構なことだと考えています。


SSKCハリマッサージに通院する妊活患者さんの多くは、

これまでにいくつかの病院で何度かの失敗を繰り返し、不妊治療が上手く行っていない方々です。

卵巣機能が低下しているケースが多く、やはり年齢は高めで、不妊治療の保険適応のリミットが気になる時期の方もいらっしゃいます。

一方で卵巣機能には問題がなく体外受精における採卵はできるのだけど、着床の失敗を繰り返す方がいらっしゃいます。

原因は大きく分けて、受精卵の異常、子宮の状態の悪さ、免疫学的問題が挙げらるのが一般的です。

それぞれの原因に対して更に詳細な検査法もありますが、着床失敗を繰り返す患者さんは何種類もの保険適応にならない検査を受けると経済的負担も大きくなります。

しかし着床を妨げる原因が特定されて原因を取り除く事が出来れば、理論的には妊娠できるはずです。

そこにジレンマが生じます。今後の方針について私も一緒に考えることが多いのです。

生殖専門クリニックのHPを見ると、様々な検査を勧める先生もいらっしゃいます。

反面、患者さんが希望すれば行うという考えの先生もいらっしゃいます。

どの検査法も妊娠を保証するものではないからです。

不妊鍼灸は、現段階では①研究により子宮や卵巣周囲の局所血流の改善に効果があることは報告されています。

また②胚盤胞到達率や着床率に鍼灸をやっていないケースとの比較から向上が報告されています。

①については実験から得られたデータに基づくものですから理解しやすいですね。

一方②については効果の臨床報告です。何故鍼灸が結果の向上を引き起こしたのかは現時点では不明です。

更に、鍼灸による機械的刺激自体の効果の他にレーザー併用や、衣食住に関する指導やカウンセリングも行うため全体の効果なのかも知れません。

いずれにせよ、病院で行われる検査や治療も、不妊鍼灸治療も現時点ではよく分かっていない事が多いのは同じです。

不確かなものはあるけれど、不妊治療を行わなければ妊娠出産が出来ない方も少なからずいるのも事実です。

不妊鍼灸師の私は、生殖医療の限界という医療の状況を理解しながら不妊患者さんの選択に寄り添っていくのが役目だと考えています。











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