不妊治療の主役はあなたです。

少し前の記事で、排卵コントロールについてクリニックの担当医に不信感を抱いた患者さんのお話しです。
昨日SSKCに来院した際に、その後の心境を伺ったところ、堰を切ったように話をしてくれました。
先日のクリニック受診でも、いつものごとく説明もないままに
「また様子をみましょう。」
担当医にそう告げられました。
何時もの彼女なら、モヤモヤした気持ちのまま黙って引き下がるのですが、
今回の彼女は違いました。
エコーで卵胞が上手く観察されないため、排卵時期と人工授精の機会を逃した現在の状況について、
そして、今後の治療方針について説明を求めたのだそうです。
何時も小さい声で会話をする、内向的な印象の彼女からすれば、勇気を振り絞った行動でした。
前回SSKC来院時に行ったトレーニングで勇気づけられたそうです。
質問したい事を整理して担当医に説明を求めたところ、
ちゃんと質問に対して説明をしてもらえたそうです。
SSKCでは治療中の会話をとても大切にしています。
それは医師に対して、遠慮して打ち明けられない気持ちを吐き出してもらうためです。
または、担当医に聞くことのできなかった質問について、私の生殖医療の知識の範囲でお応えして、
不安を解消してもらうためです。
いい加減な答えはできませんので、「それについては、私では分かりません。」
そう答えるだけでなく、担当医に何をどの様に質問すればよいのかを、一緒に整理してもらいます。
そして、大切なことを思い出してもらいます。
【主役はあなた】であるということ。
将来生まれてくる赤ちゃんの強い母親となるトレーニングの一環です。
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