不妊治療の患者さんにも口腔ケアをお勧めします。

着床不全の検査(ERA検査)に関する記事を前回書きましたが、
今回はお金をかけずに自分でできる対策についてお話します。
子宮内細菌叢とか子宮内フローラは、不妊治療をしている方にとっては気になる言葉の一つです。
この他に、腸内フローラ、口腔内フローラという言葉もあり、
細菌叢つまり、いくつかの細菌の種類が存在することが知られています。
以前から腸内フローラは、子宮内膜炎や不妊症に関係があるということが報告されています。
ヨーグルトや繊維食品などの食べ物に気を付けている方も多いと思います。
腸内フローラと子宮内フローラが関係するように、
最近では、口腔内フローラと子宮内フローラも関係があるという報告が出るようになりました。
さらに、口腔内と子宮内の細菌の種類や配分が似ているという報告もあります。
私たちは生活の中で、皮膚をはじめいろいろな箇所で、外部と接触しています。
外部からの細菌の侵入を防ぐ防御システムも持っていますが、
キスをしたり食べ物を共有したりして口から様々な細菌やウィルスが侵入する機会があります。
歯周病と流産や不妊の関係も報告されています。
着床が上手くいかないと、子宮内フローラを検査した方がようでしょうか?
と、心配される方も多いのですが、
その前に、ご自身の口腔内フローラも考えるべきです。
対策は簡単です。
こまめな歯磨き、舌磨き、うがいです。
これならお金もかからないし簡単にできますよね。
不妊治療で様々な努力をされていると思いますが、
オーラル(口腔)ケアにも気を配ってみてはいかがでしょうか?
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