昨日、SSKC不妊鍼灸を受けていた患者さんが腰痛治療で来院しました。
出産したチビちゃんを連れて来ました。
画像のとおり愛嬌いっぱいで、抱っこした私も目を細めてます。
不妊鍼灸通院中は、時には涙ながらに弱音や愚痴、不安を訴えていた彼女も母親になって、もう一年以上前になったのです。
妊娠してからもマタニティー鍼灸のために出産直前まで通院しました。
妊娠糖尿病の診断を受けたこと、さらに逆子でもあったので、根気強く通ってくれました。
妊娠糖尿病は、問題ない数値にまで改善できましたが、残念ながら逆子は治すことができませんでした。
それでも、
「いつもいろいろな話を聞いてもらえて、心強かった。」と感謝の言葉をいただきました。
このようにハッピーな卒業を迎えることができる方もいれば、
年齢的な理由、経済的理由、心理的理由などで、妊活にご自身で終止符を打ち卒業される方もいます。
患者さんを診ている不妊専門医にも、私にとっても残念な想いは同じだと思います。
卒業を決心した患者さんとは、ゆっくり話を聴くようにしています。
想像できない位のつらい思いをしながら頑張って来た、そして卒業を決心した彼女達に、
「お疲れさま。」のねぎらいの言葉を添えることは忘れません。
彼女たちのその時の気持ちは複雑です。
自身への後悔、夫や家族への申し訳なさと恨み言、
私や医師に対する恨み言。
口から出てくる言葉に静かに耳を傾けます。
それでも多くの患者さんからは、
ここまで頑張ってきたご自身を褒める言葉、
時間的・肉体的・精神的制限を強いられてきた制約感から、
解放されることにに対する一息つける安堵の言葉も聞きます。
最近は、不妊鍼灸の利用の仕方のいろいろです。
ほんのちょっとコンディションのための方もいます。
気の向いた時だけ来院される方もいます。
それでも受け入れる不妊専門鍼灸師は、
サポーターとして二人三脚で頑張ります。